オトーリ
はいさい。
宮古島壺屋焼 金城陶芸の直敏です。
コロナ禍が1年半も続くとは誰も思わなかったですよね〜。
沖縄にはムヤイという文化があります。
何かしら繋がりがある人たちで集まって積み立て貯金的なことをします。
10人いたら1ヶ月いくらと決め徴収し、10ヶ月に1回まとめて受け取るわけですね。
信頼のもとに成り立っている沖縄が誇るべき文化だと思います。
そしてそのお金を集めたり受け取る日がみんなで集まって飲み会をする日になるわけです。
近況報告や、情報交換、という体のくだらない話ばっかりなんですけど。笑
みんなで集まって元気〜とか話してるだけで癒されたりします。
そのムヤイがコロナになって激減してます。
こんなに仲間の顔を見なかった1年は無いと思います。
前向きに捉えれば、当たり前だと思っていた実は尊いことに気づけた1年だったのかな〜とも思います。
宮古島にはお酒を飲む際に独自の文化、「オトーリ」というものがありまして、1人が口上をのべ挨拶をし、1人1人にお酒をついだコップを回していきます。
宮古島の人たちで集まって飲む時はほぼほぼこの飲み方になります。
全員と話す機会があるので、とてもいい文化だな〜と思います。
しかしコロナ禍でひとつのコップを使って回し飲みをする「オトーリ」は蔓延防止の観点から自粛する形になっているわけです。
お酒と密接に関係する沖縄は、コロナによる影響をもっとも受けていると言っても過言ではないと思います。
また笑って「オトーリ」を回せる日々が来ることを心から祈って、オトーリグラスを作り続けます。